上の空の彼氏にブチ切れ!結婚は無理かもって思っていたのに…意外な一面を知って仲直りしちゃいました

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私には付き合って5年になる彼氏がおり、そろそろ結婚を考えていたのでした。

なぜ「いたのでした」なのか不思議に思うかもしれません。

今では笑い話なものの、当時は本当に大変なことになってしまったのです。

なぜなら今までにないくらいの険悪ムードになりました。

これは当時のお話です。

双方の実家に挨拶して結婚を決めたはいいけど、世界中で大きな感染症が流行してしまいました。

日々増え続ける感染者数を見ていたら式を挙げたいと言えずに残念である一方、こればしかたないでしょう。

そのへんについて私も彼もあきらめが早かったかもしれません。

それでも思い出や形に残るものが欲しいなと思い、結婚を機に指輪を作ることやドレスを着て写真を撮りたいと考えていたのです。

「ねえねえ、こんなドレス着てみたいなあ。私に似合うかな」

「指輪はこんなのがいいと思うけど、どう?」

雑誌を見ながら彼に話しかけているものの、なんだか聞いても生返事ばかりでこっちを見てくれません。

かわいいものがたくさんでついテンションが上がってウキウキ気分となり、おしゃべりが止まらなくなったことは認めるのです。

もしかしてそれがよくなかったと反省する一方、ならばそうと言ってほしいと思います。

「ねえ、聞いてる?」

さっきからずうっと上の空な彼にイライラしてきたのでした。

返事はするものの、なんだか遠い目をしています。

聞いているのか、いないのかという雰囲気が伝わってきたのです。

こんなことは初めてで今までちゃんと聞いてくれていたものの、悲しい気持ちとイライラが混ざって胸が苦しくなりました。

「聞いてるよ」

と言ってくれても声のトーンで嘘だ!って思ってしまったのでした。

真剣に聞いていたら一緒に雑誌をのぞき、「俺はこんなのがいい」と言うはずなのにまったくそんなそぶりを見せないのだから疑ってしまいます。

頭の中でカチンという音がしたのです。

「もういい。あなたと結婚したくなくなっちゃった」

そう言い捨てリビングを飛び出しました。

ドアをバタンと閉めた瞬間にとても悲しくて腹立たしく、涙が止まらなかったです。

5年経ったらこんな変わっちゃうの?

付き合い始めた時の気持ち、忘れちゃったの?

彼の態度ばかり責め、私も悪いところがあったはずなのに当時はそればかりが気になってしまいました。

リビングから彼のスマホの通知音が聞こえた時もきっと好きな人ができたんだろうな、もう終わったなって勝手に決めつけてしまったのでした。

「私、最低だな」

誰に言うでもなく、ぼそりとつぶやきました。

彼のスマホが鳴った数分後、私の心の中を見透かしたように外が大荒れになってきたのです。

激しい雨と雷鳴に実家は大丈夫だろうと不安になりました。

実家がある地域は停電しやすくて大丈夫か聞こうと思ったけど、母の声を聞いたら泣きそうでなかなか電話できないです。

ゴロゴロと激しい音を聞いていたら、だんだん心細くなってきます。

どうしてあんなことを言っちゃったのか、なんで話聞いてって優しく言えなかったのかと自分を責めたのでした。

もしかしたら疲れていたかもしれないのに後悔しても遅いと思います。

イライラした勢いで結婚したくないとまで言ってしまった自分自身に腹が立ったのです。

母にもよく冷静になりなさいって言われていたのにまたやっちゃいました。

その時、彼がそばにやってきたのでした。

「実家、停電してるみたいだよ」

心配そうな表情に胸を打たれ、ひどいことを言ったあとなのにどうしてと思います。

それになんで停電してるなんてわかったのでしょうか。

状況確認のため、母に電話をかけるとやはり停電していました。

大丈夫だからという母の声に胸が詰まったのです。

もしかしたら私の声を聞いた瞬間、様子が変なことに気づいていたかもしれません。ちょっぴり恥ずかしくなって「また電話する」と早口に言って切ったのでした。

そうしたらイライラや悲しい気持ちがなくなり、「さっきはごめん」と素直に謝れました。

あまりしゃべらない彼だけど、ちゃんと実家のことを気にかけてくれたのが嬉しくて全部許せたのです。

もしかしてさっきのスマホの通知音は…?

お互いの気持ちを語り合った後でどうして実家の停電がわかったのか聞くとスマホを見せながら、便利なアプリを教えてくれました。

TEPCO速報というアプリがあって停電や雨雲、雷雲それに地震などの情報が受け取れるのです。実家が停電しているとわかったのは彼が住所を登録していたからになります。

登録してくれていたなんて私の家族のことをこんなにも思っていてくれたのでした。

嬉しくて涙がこぼれ、「ありがとう」でいっぱいになりました。

それはひどいことを言った私を許してくれたありがとうと実家の停電を教えてくれたことへの感謝です。

そして実家がある地域を登録してくれたことへのありがとうになります。

「機嫌直ってよかった。こっちこそさっきはごめん」

彼の一言は太陽のように温かくて優しく感じるのです。

「こんな僕だけど、結婚してくれる?」

OKに決まってるじゃない!と思いました。

でも普通に「はい」と言うだけでは足りないと思ったのです。

「あなたの実家も登録しておきたいから住所教えて。それが私の答え」

そう返事した時の彼の顔は一生忘れられません。

ちょっぴり泣きそうな顔をしており、早速私もアプリをインストールして彼の実家を登録したのでした。

「便利な時代になったよね」

と2人で笑い合いました。

空も機嫌を直したようで雲の隙間から太陽が顔を出していたのです。

それから1ヶ月後、私たちは結婚しました。

あの日のけんかを振り返ると本当にばかだなあって思っているのです。

でもあんなことがあったから今の私たちがいます。

彼の意外な一面を知ったことで私ももう少し大人になろうって思うのでした。

そして気持ちがすれ違ったとしても広い心で受け入れ、じっと待ってみようと決めました。

一緒にいればすれ違いなんて当たり前で子供っぽい自分とさよならしてもっと大人になり、そして彼の意外な一面ももっと見つけたいです。

仲直りのきっかけがアプリだったというのが私たちらしいものの、大切なことに気づけました。

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